貯蓄額は年収に比例するとは限らない?
最初に「貯蓄額は年収に比例するとは限らない」として、「年収レンジ別の平均貯蓄額(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」のデータを示しています。
確かに、年収200万~250万円の平均貯蓄額は1164万円で、この年収レンジだけ突出しています。
しかしここを除けば、ほぼ年収額とリニアに増えていっているのがわかります。概ね年収の2倍前後で推移していますね。
なぜ年収200万~250万円の平均貯蓄額が1千万円超え?
ではどうして年収200万~250万円の平均貯蓄額が1千万円超える水準で突出しているのか?
「年収レンジ別の平均貯蓄額(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」には、年齢の区切りがないため、長く勤めてきた会社を辞めて退職金をもらった60歳以上の人が含まれているのではないかと。
一度辞めた上で、再就職して年収200万~250万円で働いている人がここに入っているのではないかと考えます。
年収200万円未満世帯の平均貯蓄額543万円も同様だと考えられます。
40代・50代限定の「年収レンジ別の平均貯蓄額(二人以上の世帯)」で見て比例しているのかしていないのかを確認したいですねぇ。
個別に見れば一致はしない
もちろん、統計としては比例しているとしても、個別に見れば年収が多くても貯蓄額が少ない人もいるだろうし、逆に年収が少なくても貯蓄額が多い人もいるでしょう。
子どもがいるかどうかであったり、進学のタイミングにもよるでしょうね。
年収が高い方が貯蓄ができるから、と年収を増やすために自分に投資をするのは決して悪くはない選択になります。
ただ年収を増やせばいいというものでもないので、自分への投資と貯蓄のバランスは求められるでしょう。
それを「マイルール」として確立している人は、しっかり貯蓄ができるのかもしれません。