厚生年金は将来元を取れる?
厚生年金に加入している会社員の中には、「毎月支払っている保険料に見合うだけの年金を将来もらえるのだろうか?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。少子高齢化の進行や年金制度の持続性に関する議論が続く中で、将来の年金受給額をどのように考えればよいのでしょうか。
年金の仕組み上、金銭的には長生きすれば元が取れるという回答になります。
「人生100年時代」で自分も100歳近くまで生きると考える人は、元が取れると思っていい。
インフレが進行した場合はさらに元が取りやすくはなります。自分で運用しても増やせると考えると、そこは相殺しないといけないかな?
でも食べ放題の「元を取る」(しかも原価で計算)みたいな考え方はしない方がいいですね。
安心を買えたなら元は取れてる?
「元を取る」と言う表現は、単純に金銭的な計算でプラスになったかどうかを表すのが一義的な使い方だとおもいます。
ただ、お金を払ってサービスを受ける時に、払った金額以上の満足を得られた時に「元が取れた」と表現するケースもあります。
国が運営する年金保険や健康保険は、保険料を払うことで万が一に備えられているという安心を得られたと感じるなら、元が取れたと言えるかもしれません。
健康保険はずっと健康のままピンピンコロリで死んだら、金銭的には元を取れずに大損ですが、だからといって病気になりたいとは思わないでしょう。
安心を買えてないから問題
ただ、年金に関しては「消えた年金問題」を始めとして、制度として不安になる話ばかりずっと聞かされていて、安心を買えたと感じられないのが問題でしょう。
目減りする基礎年金の底上げ措置を決めた年金制度改革法案が成立の見込みですが、厚生年金の積立金を活用するので、厚生年金の目減りが心配です。
基礎年金の目減りを放置するわけにはいけませんが、この解決方法がいいとも思えません。
そう考えるとまた安心できなくなるから、元を取れたと感じにくくなってしまう。
楽観的に考えた方が得した気分になれていいかもしれませんね。