デキる人の「言葉の使い方」?
できる人になりたい。成果の出せる人になりたい。
そう思って自己研鑽しても、なかなか結果に結びつかない。確かに自分の実力をあげることも大切だが、その人が「できる人」かどうかを判断するのは他者。自分自身の印象を良くするためには、「言葉の使い方」に気を付けるべきだろう。
『できる大人は「ひと言」加える』(松本秀男著、青春出版社刊)は、日本ほめる達人協会専務理事の著者が、できる人が知らずにやっている「言葉1つプラスする習慣」を紹介している。
えーと…実力をあげて「本当に(仕事が)デキる人」になるよりも、「デキる人だと思わせる言葉のテクニック」を身に着けた方がいいと説いた本、ですかね…?
接客業では有益なテクニック
これが接客業や営業職では有益なマナー・テクニックと言えるかもしれません。
時としてハッタリも必要になる職種ならば、ですね。まぁハッタリで思い出すのは地獄のミサワだったりするのですが…
マナー屋が「デキる人だと思わせる言葉のテクニック」を説くのは、日本の就活面接対策として、小手先のテクニックばかりが対策として語られているのと同じ構造ですけどね。
印象だけいい人が上に行くと組織は不幸になる
このようなテクニックは実力があるのに認められない人にとっては有益かもしれません。
でも実力がない人が印象だけ良くして上に立ってしまうと、それは組織にとって不幸なことです。
実力はないのに、「デキる」と思わせるのに成功した人ばかり評価されて、実力はあるのに「デキる」と思ってもらえない人は評価されない。
そういう構造の組織は、だんだんと落ちていくものですね。日本の企業では就活面接からありがちですけど。
本当に実力よりも、こういったテクニックの方が重要、という認識が広がってしまうのが一番の不幸かもしれません。