なぜ、男たちは結婚しないのか、あるいはできないのか
未婚の独身中年が増えているのは、割合が少ないとは言え女性にも言える問題です。
男性へフォーカスをあてて調査をしたのだと思いますが、「過去の幻想」に囚われた女性がいるから、男性があぶれてしまうという面も忘れてはいけないでしょう。
というか、そもそも男性の数が多いのだから男性はどうやっても結婚できない人が生まれてしまいます。
葛藤する「独身中年男」
この本の帯にはこのように書かれています。
時代の変化についていけず、結婚観がズレている!?
彼らは結婚“しない”のか、“できない”のか?
葛藤する〈独身中年男〉のリアルに迫る!
「独身中年男」には結婚しないと決めている人、したいと思ってもがいているけどできない人、それぞれいます。
葛藤しているのは「結婚したいのにできない人」かな?
でも、しないと決めた人の中にも、過去には葛藤した上で結婚は諦めて、一人で生きる選択をした人もいるはず。
「ひとりぼっち」の寂しさを抱えながら生きることをとにかく避けるのではなく、受け容れて付き合っていくのもまた人生の選択肢ではないかと。
敢えて言うならば、私はこの著者と「独身観」がズレているのかも。
もちろん結婚できずに葛藤している独身者はたくさんいるし、今後は「孤独」が大きな社会問題になっていくと思います。
孤独死や介護問題などは社会全体で対応していかなければなりませんね。
結婚して孤立・孤独になる方が怖い
かと言って結婚すれば解決ではなく、記事にあるようにスタートに過ぎず、離婚すれば独身に戻ってしまいます。
離婚しなくても、家庭内で居場所がなくて孤立・孤独になる可能性もあります。それは、独身で孤独になるよりもずっとつらいかもしれません。
結婚した人も、最初から結婚しない人も、結婚できないままの人も、どこかで諦めて生涯独身を覚悟した人も、孤独になる可能性・孤独を感じる時はあります。
「結婚」を唯一の解決策とせず、「孤独」との付き合い方を考えた方がいいと思います。