「ねんきん定期便の年金額がドーンと増えた!」
かつて会社勤めだった50代の専業主婦は、今年度の「ねんきん定期便」に注目したほうがいい。記載された年金額が昨年度より増えている人が数多くいるからだ。大きい会社に勤めていた人ほど、その可能性は高くなる。増額のカギは「厚生年金基金」への加入の“有無”である。
これまで、50歳以上の人に送られる「ねんきん定期便」の年金見込額には、「厚生年金基金の代行部分」を含まない金額が記載されていました。
実際に受け取る年金額は、「厚生年金基金の代行部分(2階部分=報酬比例部分の一部)」や、「厚生年金基金(3階部分)」が加わるのでもっと多くなります。
しかしそのことを知らずに「自分の年金額が少ない」と感じるのに注意、という指摘は私も過去の記事で行っています。
「ねんきんネット」では含んだ年金額が見れるので、「ねんきん定期便」に書けない理由もわかりませんでした。
50歳未満の人には「厚生年金基金の代行部分」を含んだ年金額が記載されるというのもさらに謎でした。
今年度から「厚生年金基金の代行部分」も記載
それが今年度から変更になって、50歳以上でも「厚生年金基金の代行部分」を含んだ年金額が記載されるようになったと。
ネットで調べられない人からの問い合わもあったろうし、それがなくなれば日本年金機構の仕事が減っていいことですね。
というか、最初からそうしておけやとしか思いませんけど…
老後の生活設計は自分の年金額を把握することから
「厚生年金基金の代行部分」があるかどうかは勤めていた会社によりますが、いずれにせよ50代以上の人が老後の生活設計をするためには、自分の年金額の把握は欠かせません。
年金額を把握することで、ある程度の目減り(インフレ率ほど年金額が増えないなど)を考慮にいれたり、繰り上げ・繰り下げ受給を考えて、いくつかの試算ができます。
場合によっては、60歳から年金を受取るのも選択肢の一つになってくるので、50代の人にとってはそれほど先の話ではありません。