「週4日労働」が地球を救う
先進国の労働者たちは実によく働き、よく生産し、よく消費し、よく排出してきた。その結果、気候変動との戦いはいよいよ厳しさを増してきている……。この危機を人類が乗り越えるため、英紙「フィナンシャル・タイムズ」のコラムニスト、サイモン・クーパーは「週4日労働」を提案する。
生活に余裕のある先進国では「週4日労働(週休3日)」にして労働時間を短縮すれば、活動量・生産量・消費量が減って地球を救うという提言です。
週4日労働にすべき理由として国際調査の「仕事に熱意があるフルタイムの労働者は推計で5人に1人」を挙げています。
日本では「やりがいのある仕事」を持つことを良しとされていますが、現実はそんなものですよねぇ。
仕事に熱意がない5人に4人の労働者は、「可能ならFIREしたい」と考える人達でもあるかな?
増えた休みは低炭素活動を
「週4日労働(週休3日)」にした時、増えた休みの日を活発に活動したら気候変動(二酸化炭素排出量)の点では意味がありません。
そのため、政府が低炭素活動に使うよう促す必要性があるとのこと。
日本では祝日を増やせば旅行・レジャーに出かけて景気が良くなると考えられてきたので、逆になりますねぇ。
もちろん、たくさんの資産を築いてFIRE(早期リタイア)した人が旅行三昧しても同じ。
休みはおとなしく過ごしてろ、と政府が誘導するのは難しかろうと思います。
セミリタイアひきこもり生活は低炭素
労働の日数・時間が短く、休みの時は低炭素活動で過ごす、というのは今のセミリタイアしてひきこもって生活している状況が当てはまります。
節約を意識した貧乏セミリタイア生活ですが、普段はクルマに乗った生活なので低炭素かと言われれば違うんですけれど。
でもセミリタイアひきこもり生活は新型コロナ対策にもなるし、気候変動対策(低炭素)にもなるのは事実だし、皮肉なものです。
国全体として「より貧しくなる」選択はできないし、異端でしょうけどね。