安心できる年金暮らしを送るための「お金の練習帳」
本書は、自分の家の家計状況を把握し、年金生活に向けてお金をコントロールする力を養う練習ができるマネー本だ。
フルタイムで働く現役時代の生活、60歳定年後から年金を貰い始めるまで現役時代よりは少ない収入での生活、そして年金を貰う老後の生活…
ずっと生活は続いてきたはずで、年金生活が迫ってきたら急に「家計練習帳」が必要になるのではないでしょう。
20代でも30代でも家計をしっかりし把握しておかないといけないのは同じはずですから。
「家計練習帳」を必要とする人は多いのか?
とは言え、家計をしっかり把握せず「口座や財布の残金を見ながら使う(ゆえに現金派)」でお金の管理をしている人は一定数います。
大手を始めとして多くのサラリーマン・公務員等の方は、定年前が年収のピークで、定年すると大きく年収が減るかゼロになります。
「財布の残金を見ながら使う」だった人は急に財布の中身が寂しくなるので大変ですね。
定年後・老後の生活のために「家計練習帳」を必要としている人は結構いるのかもしれません。
現役時代でも年金生活を想定した家計に変えられる
この本のタイトルは『年金生活ビギナーのための家計練習帳』ですが、現役世代はほとんどの人が「年金生活ビギナー」の手前です。
しかし生活はずーっとしてきているわけで、年金生活と違いがあるとしたら使えるお金の額と、使わざるを得ないお金の額。
子育てが終わって使わざるを得ないお金が減ったら、年金生活を想定した家計へと切り替え始めるタイミングだと思います。
50代なら自分の年金額が見えてきますし、生活水準を下げるのは時間がかかります。
この『年金生活ビギナーのための家計練習帳』も年金生活に入る直前で始めるのではなく、もう少し前から始めた方がいいかと。
付け焼き刃で老後資金を増やそうとすると危険ですが、減らさない方法を身につける方なら安全だし確実ですからね。