現役時代、趣味・生きがいにかかるお金は2000万円!?
趣味にかかるお金を統計的にみてみましょう。総務省の家計調査年報では「教養・娯楽費」「交際費」あたりがこれに該当します。旅行に出かける人の交通費やネットを楽しむ人の通信費なども厳密には趣味の予算かもしれませんが、今回は除外してみます(以下、新型コロナウイルス禍前の2019年データ)。
単身者で教養娯楽費が2万円弱、交際費が1万4千円弱で合わせて3万3600円ほど。年間にして40万円です。
38年間で考えると1500万円、43年間で考えると1700万円超です。
交通費・通信費を入れると2000万円という数字は十分ありえる話ですね。車やバイクが趣味の人は交通費に算入されてそうだし。
20代の頃は月4万くらい使っていたかも…
私も20代から30代の前半くらいまで(?)はそれくらい使っていたと思います。
理由の一つは今のようにネット(高速回線)が使い放題ではく、無料で動画が観れるとか無料ゲームとかがなかったから。
レンタルビデオを借りたり、漫画・雑誌も結構買っていました。PC関連の情報はまだまだ雑誌・本の情報が重要だったので。パソコン(パーツ)の価格も今よりずっと高かった。
さらに大学時代の友達・後輩と遊んだり・飲んだりして時には奢ることもあったので、そりゃ使ってました。
今はお金を使わなくても楽しめるものが増えたけど…
今は月500円からのサブスクで動画や雑誌が見放題だったりするのでいい時代ですね。
高いスマホを買ったり、大手キャリアと契約すると携帯通信費は高くなりますが、格安SIMで安く抑えることも可能。
趣味にかけるお金を我慢すれば、老後資金2000万円くらい簡単に貯まるし、運用次第ではもっと増やせるだろう、となります。
ただそれが楽しい人生なのかは人によります。
貯金や投資が趣味、つまり「お金が趣味」になれば老後生活の不安はなくなると思いますが、そういう人は死ぬまで使えなさそうな気も…
夢中になれるものがあるのは幸せ
むしろ、食費を削ってでもお金や時間を注ぎ込みたい趣味がある・「推し」がいる人の方が幸せではないかと考えてしまいます。
定年後・老後は現役時代より時間があるもの、お金は注ぎ込めなくなったり体力が続かなくなる覚悟しておかないといけませんけど。
ただしギャンブル依存症やネトゲ依存症などには気をつけた方がいいですね。依存症の場合はお金がいくらあっても足らなくなりますから…