現役時代と老後の生活レベルにギャップを感じる?
会社を退職して老後を迎えると「生活のレベルが落ちた」と感じる人も多いでしょう。特に現役時代に高収入だった人ほど、生活レベルのギャップを強く感じやすい傾向にあります。
現在の厚生年金制度の所得代替率は「手取りの50%」を下限に設定しています。
端的に言えば、「現役時代の手取りの半分で生活しろ!」ですね(そう単純な話じゃないですが)。
現役時代、貯蓄に回さず手取りを全て使って生活をしていた人にとっては、生活レベルを相当落とさざるを得ません。
そうでなくても落とさざるを得ないのは、年功序列型のサラリーマンにとって退職直前が最も収入が高く、これを基準にしたら間違いなく生活レベルは下がるため。
厚生年金の受給額は、40年前後の現役時代の保険料から算出されるのであって、最も高い収入の時と比べると少なく感じるのはしょうがない。
現役時代と同じ生活レベルを老後も続ける方法
老後も現役時代から生活レベルが落とさない方法はあります。
現役時代から生活レベルを上げないだけでいいんです。簡単ですね。
あるいは、老後に入る前に生活レベルを下げておけばいいんです。簡単ですね。
いやまぁ、それを簡単だと思う人と、簡単とは思えない人に分かれるでしょうけど。
老後資金を準備しようとしたら、必然的に生活レベルを上げないようにして貯蓄に回しているのではないかと。
貯蓄しなかった人ほどギャップが大きい?
貯蓄をするために支出を減らすと、必然的に生活レベルは下がります。
- 生活レベルを上げず、老後のために貯蓄をする→老後に生活ギャップを感じない
- 収入に合わせて生活レベルを上げ、貯蓄はしない→老後に生活ギャップを感じる
貯蓄によって老後資金があって生活に余裕があるだけでなく、老後の生活ギャップに苦しむことはないというダブルの効果が期待できると言えます。
逆に生活レベルを収入の目一杯まで上げてしまって老後のための貯蓄が出来てないと、生活ギャップを強く感じながら生活レベルを下げるか、働くかしなければいけなくなります。
老後のための貯蓄が少なくても、生活ギャップを感じずに少ない年金で生活できる人の方がストレスなく老後生活を送れるかもしれませんね。