年金月額15万円のはずなのに！
公的年金からは、いろいろと天引きされるお金があります。額面上の年金額を見たときに「自分はこの金額分の年金を将来受け取れる」と期待していると、実際に受け取った際に、大きな落胆を招いてしまうかもしれません。
元サラリーマンの高齢者が厚生年金の総支給額と手取り額の差を見て落胆する…と言われるとちょっと違和感があります。
それなら現役時代からよく見てたはずだろうし、その分は税金の使い方にもっと注文をつけていると思いますし。
現役時代はずっと天引きに慣れきったサラリーマンですから、多くの人がそのままそういうもんだと受け入れてるのではないかと。
年金月額15万円なら手取りは約13万4千円？
こちらの記事では大阪市の税・保険料を例として、年金月額15万円なら手取りは約13万4千円だとしています。手取りは90％を切る水準ですね。
年金月額15万円（＝年間180万円）だと住民税課税世帯であり、大阪市の介護保険料が年額10万6841円もかかることが大きいようです。
以前、年金月額13万円の手取り額を計算した時には、東京都江戸川区のケースで計算したのですが、介護保険料は84,960円でした。この金額は年金月額15万円でも同じです。
住む場所によって2万円以上も介護保険料が違ってくる、年金の手取り額なら月に2000円ほどの差が生まれるということになります。
東京都江戸川区であれば、手取りは13万5千円以上、つまり90％以上になる計算です。
介護保険料を見ると年金繰下げに躊躇する
介護保険料は、老後どこに住むかで変わってくるのがわかりましたが、もちろん年金額でも段階的に変わります。
住民税非課税世帯（年金155万円以下）においても、年金額が80万円以下、120万円以下、それ以上で変わります。（働いている場合はそれに所得が加算）
年金月額10万円以下で質素（貧乏）に暮らす方が介護保険料は安くなるわけで、年金繰下げして増やすとしてもこの境界線には注意が必要です。
私もまさに年金の年額が120万円の手前で、1年繰下げしたら120万円を超えるか超えないかなので気をつけたい人間の一人です。
