75歳単身男性の「ギリギリの生活」
年金月12万円では単身であっても楽な生活を送れないのは間違いありませんが、1日1食で我慢しなければならないほどだったら、それより年金額が少ない人はどうやって生きてるのか心配になります。
記事によると、年金が月額12万円で手取りは月10.5万円だと。まずここで架空の話かなーと思ってしまいました。
このサイトではずっと「年金の手取りは85〜90%」という計算でざっくりやっていて、今回もそれに則っているのでしょう。
しかし年金月額12万円(年額144万円)は、所得税がゼロなのはもちろんのこと、住民税非課税世帯にあたるため、健康保険・介護保険ともに減免措置の対象になります。
実際の手取りは月11万円前後(市町村による)になるのでは。
「風呂は2日に1回」「夏と冬は命がけ」
さらに「風呂は2日に1回」「エアコンは極力使わず夏と冬は命がけ」など、貧困に喘ぐ高齢者の声でよく聞かれる言葉が並んでいます。
しかしそれほどまでして、水道光熱費と通信費と合わせて月約2万円もかかっているのは、努力の方向性が間違っているとしか思えません。
食費は1日500円以内というのは私も同レベルです。でも「1日1食で我慢」というのは極端過ぎてどういう食生活なのやら。
ただの貧困や貧乏生活の解像度が低い創作なのかもしれません。
昔から「貧すれば鈍する」と言われているように、貧困に陥ると頭の働きが鈍くなるので、負のスパイラルに入ってしまうケースはありえる話ですが…
住居費を下げられれば…
生活が苦しい最大の原因が、月5万円弱という家賃にあることは間違いないでしょう。
よく言われる「家賃は手取り収入の3分の1程度」どころではないですからね。
築50年で5万円弱は流石にもったいない。かといってこの年齢で引っ越し先を探すのは大変なのも事実です。
記事にあるように、公営の賃貸住宅に安く入れればいいんですけどね。
以前から言っていることですが、これからさらに増えていくであろう単身で年金もあまり多くない高齢者のための福祉政策として、安価な公営住宅の必要性を感じます。
孤独死の早期発見ができる仕組みも導入しておけば、住人にとっても安心な場所となります。