シニアのSNS利用に関する調査
● 60代の9割、70代は7割、80代前半は約半数がSNSを利用
● LINE・Instagramは女性、Facebook・Xは男性の利用率が高い
● 男性のLINE、女性のInstagramの上昇が大きい
NTTドコモのモバイル社会研究所がシニア(60~84歳の男女)を対象に行ったSNS利用に関する調査の結果です。
インターネット調査でやると、インターネット利用者という偏った母集団のデータになってしまいますが、ちゃんと調査員が訪問して質問票を渡す「訪問留置法」でやっているそうで、かなりの時間と手間をかけた調査なんですね。
ただタイトルの「シニアのSNS利用拡大」については、シニアがスマホ・SNSデビューをしたというよりも、元々使っていた人が歳をとってシニアになったのが数字への影響が大きいと思われます。
今の60代が70代になる頃には、70代のスマホ所有率・SNS利用率は9割になるであろうと推測されるわけで。
SNSと言っても大半はLINE
ただ、SNSの利用率が高いと言っても、大半はLINEのみの使用のようです。
Instagram・Facebook・X(旧Twitter)といったSNSを使っている人はどれも3割に満たないレベル。
LINEは使い方によりますが、家族・友人との連絡用のみで使うならSNSと言うよりはメッセンジャーです。
そおのようなLINEの使い方であれば、SNSによるメンタル不調は避けられそう。
しかしトラブルのリスクはある
InstagramやFacebookにおいて有名人の名前を使った投資詐欺の広告が放置されていることでMeta社に批判が集まったことがありました。
SNSトラブルの相談は50代以上がかなり多いようで、お金を持っているからターゲットになりやすいし、ICTリテラシーが低くて騙されやすいので注意が必要です。
InstagramやFacebookなどをやっていなければ投資詐欺には騙されずに済みそうに思いますが、警察官を名乗る人物が電話をしてきてLINEに誘導する詐欺もあるのでLINEすら使わないのが安心です。
投資詐欺もLINEグループに誘導する手口ですし、LINEがここまで普及しているからこそ詐欺にも利用されてしまっていると。
家族・友人との連絡にLINEが欠かせない人は多いだろうし、悩ましいところですねぇ…