「お金さえ出せば手に入ると日本人が信じ過ぎた」
「(コメの品薄について)お金さえ出しさえすれば手に入るということをですね、日本人が信じ過ぎたがゆえにですね、私は食料自給率が低過ぎたという、私は側面があると思っています」
はいはい、またテレビのよくわからないコメンテーターの戯言か、と思うかもしれないが、この国の農林水産大臣、江藤拓氏(自民党・宮崎2区)の4月22日の会見上で出た言葉である。「日本人が信じ過ぎたがゆえ」だそうだ。
農水大臣の発言としてはちょっといただけないですねぇ。
食料自給率という観点からコメだけは聖域として、ミニマムアクセス設定しつつ高い関税かけていたというのに。
コメ離れで需要が減っているから、減反で供給を減らしていたけど、外国人観光客が増えたことなどで需要が増えてバランスを崩してしまった。
需要は数%から10%を超えただけだとそれで価格が倍になってしまうとは、誰も予想できなかったのでしょう。
コメ離れは着実に進行
ただコメの供給(生産)を減らしたのがまずかったかというと、コメ離れが確実に進行しているので必然のこと。
こちらの調査では、毎日一度はコメ(ご飯)を食べると回答した人は10年以上減少傾向が続き、最新の調査では遂に8割を切っています。
かつてはコメ離れの理由として「食の洋風化」が挙げられていましたが、近年は高齢化で食べる量が減っているとか、そもそも糖質を減らしているとかもありそう。
ますます安い麺類・パンに流れる
さらに生活苦から、コメより安い麺類やパンを食べるようになっている可能性もあります。
これは根拠となるデータがあるのではなく、私がそうなっているからなんですけど。
うどん(ゆでうどん・冷凍うどん)やパスタが、今や圧倒的に安いですからねぇ。
最近はパスタを食べる回数が増えています。安いパスタと業務スーパーのレトルトミートソースが定番です。
パスタは輸入品ですから、食料自給率を下げる食事ですけれど。
万が一、小麦やパスタなどが輸入ができなくなる日がやってきたら、座して死ぬ覚悟を持っておいた方がいいのでしょうね…