年金の「繰り上げ受給」のメリットとは？
年金がもらえるのは、65歳～が原則です。ただ、年金を早めにもらえる「繰り上げ受給」という仕組みがあるのです。繰り上げ受給を実施することで、60～64歳の間で前倒しで年金を受給できるのです。
退職金が十分なかったり、老後の貯蓄に不安があったりする場合は、繰り上げ受給を活用するという方法も考えてみてもいいかもしれません。
んんんっ！？
現役時代の資産形成や退職金が思ったほどなく、老後の貯蓄に不安がある人とは、長生きリスクで生活資金が足らなくなる不安がある人のはず。
そういう人に「繰り上げ受給の活用」を勧める意味があるのか？
毎月の年金額が減って、一定以上に長生きすれば、トータルで受け取る年金額は繰り上げ受給しない場合より減ります。
老後の貯蓄（と長生きリスク）に不安がある場合は、「繰り下げ受給」の活用検討を勧めるべきなのに。
繰り上げ受給の減額率の改善についても触れず！？
繰り上げ受給した場合の減額率は、現在繰り上げ1ヶ月あたり0.5％ですが、2022年4月から0.4％へ改善されます。
元の記事では、これについて触れていないのが解説記事としてはちょっとねぇ…
早死リスクも忘れてはいけない
「繰り上げ受給」が必要になるのは、極端な例を挙げると「60歳で余命宣告された」場合です。
「人生100年時代」を聞いて、自分も100歳近くまで生きると思ってる人は「繰り上げ受給」を選択ない方がいいです。
しかし、現実は早死する人もいますし、60代で健康寿命が来てしまう人もいます。それが見えた時が「繰り上げ受給」を検討する時ですね。
実際に繰り下げ受給を選択している人も、ただ単に資産が足りなくて選んでいるのではなく、健康を害して働けなくなった人が多いと思われます。
