リタイア後は有り余る時間よりもお金
「お金を取るか時間を取るか」は人生における永遠のテーマの一つ。
お金と時間は完全なトレードオフではありませんが、お金で時間を買えるシーンは多々ありますし、逆に時間(と手間)をかけてお金を節約することもできます。
若いうちは時間があるがお金がなく、年齢が上がって収入が増えていくに従って時間がなくなり、リタイアすると一気に時間が増える人が多いと思います。
現役時代後半に「お金で時間を買う」感覚が強かった人がリタイア後も同じ感覚でお金を使っていると、老後破産が心配になるかもしれません。
時間がたっぷりあるリタイア後は「時間でお金を買う」にシフトすべきという意見はごもっともです。
手間暇かけることを楽しむ
「時間でお金を買う」は、ただ時間がかかるのをぼーっと待つだけではなく、自分の手を動かして手間をかける必要もあります。
「手間暇かけて自分でやる」を楽しむ方向へ頭を切り替えないといけません。
私が「お金がかからない趣味」としておすすめしている「料理」や「家庭菜園」も、まさにそれ。
大抵の場合、DIY系はお金を出して本職の人にやってもらった方が出来がいいもの。しかし自分で調べて自分でやれば達成感を得られます。
リタイア後の暇を心配するくらいなら、何でも自分でやってみる方向に頭を切り替えてみるのがいいでしょう。
ただし、最初から道具や格好に凝りすぎると節約にならず、むしろお金がかかってしまう点には要注意です。
体力を消耗しないためにお金をつかうのはあり
時間でお金を買うと言っても、時間だけでなく体力も使う場合は一考すべきです。
体力のある若い時なら、深夜バスや青春18きっぷで時間と体力を使って節約旅行もできますが、リタイアした高齢者にとっては大変です。
バスを使わずに歩くのはある程度の距離なら運動になっていいですが、夏の暑い時期は熱中症のリスクになります。
若い頃から体力を使って節約をしてきた人は、いつまでもそれを続けられない覚悟は持っておいた方がいいですね。
逆に言うと、身体が元気なうちに早期リタイアした人は体力勝負の旅行にチャレンジするのもありかと。