理由が必要なX世代
「ミレニアル世代白書」に続き、今回発表した「X世代白書 〜理由が必要なX世代へ、架け橋を。〜」では、1965〜1980年生まれをX世代と定義。「団塊ジュニア」とも呼ばれるこの世代は、人生を謳歌する「団塊世代」の価値観から受けた影響が大きく、特徴としては向上意識が高く、新しいものを努力して取り入れようとすると言われています。
1965〜1980年生まれを「X世代(ジェネレーションX)」はアメリカなどで定義されている世代の一つ。
1981~1996年の「ミレニアル世代・Y世代(ジェネレーションY)」、1997~2010年?くらいの「Z世代(ジェネレーションZ)」と続いていきます。
ただ日本の世代定義はまた別であり、「団塊ジュニアとも呼ばれるこの世代」というのはちょっと違う。
団塊ジュニアは1971~1974年度の生まれを指しますし、就職時期で見ると1969年生まれまでの「バブル世代」と1970年生まれ以降の「就職氷河期世代」の両方が入っています。
日本においては「X世代」と一括で語れることと語れないことの両方があるのではないかと。
「X世代」は財布の紐が固い?
「X世代白書」の結論の一つは「財布の紐を緩めるには強い理由が必要」。
若い世代よりは収入が多い世代だと思いますが、住宅ローンや子育てでお金がかかっていたりして財布の紐が固くなりがちですね。
また若い世代の方がコマーシャルに動かされやすいため、広告業界やテレビ業界などではF1層(20~34歳の女性)を主なターゲットにします。
歳を取れば取るほど毎回購入する定番品・愛用品が決まって、目新しいものに飛びつかなくなりますからね。
広告・マーケティングの業界の常識をあらためて言ってるだけに感じる内容です。
TikTokのユーザは平均34歳
そもそもTikTokのユーザの平均年齢は34歳で、現在41~56歳のX世代よりずっと下です。
デジタルネイティブ世代と言われるミレニアル世代・Y世代やZ世代と較べると、X世代はデジタルとの距離がある世代です。
スマホを使いこなしきれていないX世代は、目新しいTikTokに飛びつかないものです。実は私も使ってません。
TikTokがX世代にとっての「架け橋」となるためには、アプリインストールの高いハードルを越えてもらってX世代のユーザをもっと増やさないといけませんね。