老後に向けて2000万貯めるとか投資するとかって大切だけど…
老後に向けて2000万貯めるとか投資するとかって大切なことではあるんだけど、今しか着れない服、十年ぶりの個展、久しぶりに来日したアーティストのライブ、ここだけの食事や酒、この年齢だからわかる感覚、そういうのを見えない将来のために少しずつ諦めている気がして、馬鹿みたいだなってたまに思う
— あたそ (@ataso00) 2022年9月16日
これは本当に悩ましいことです。
本当にやりたいことを我慢してストレスを溜めてまでお金を貯めて老後を迎えても、おそらく後悔が残るでしょうね。
どちらかの2択ではなくバランスの問題であって、老後資金に限らず、人生の中で様々なバランス調整が求められます。
ワークライフバランスであったり、学生時代であればどれだけ勉学に時間とエネルギーをかけるかであったり、結婚もそうかもしれません。
以前書いた「ワークライフマネーバランス」ですね。
「今しかできない」は「自分へのご褒美」同様に危険
ただ、「今しかできない」は「自分へのご褒美」と並ぶ、浪費につながる危険なワードではないかと。
絶対にダメではないのですが、それをイイワケにやりすぎてはダメで、やはりバランスが大事です。
「今しかできない」と学生時代に勉強をおろそかにしたら、大人になってから「あの時もっと頑張っていたら」と思うかもしれないし。
老後資金を貯めてなさすぎだと、老後に「あの時もっと貯めておけば」となるかもしれない。
逆にお金のことを考えすぎて我慢しすぎたり、働きすぎるのもまた後悔の元になりかねません。
人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない
この人生におけるトレードオフについては、かなり前に書いています。「錬金術における等価交換の原則」です。
貯金など考えず自分の好きなものに注ぎ込むのも、逆に全てを投資に注ぎ込んでFIRE(早期リタイア)するのも、何かの犠牲はありますが、その人にとって最良の選択であればそれでいい。
ただ両極端の2つを同時に得るのは不可能であって、ほとんどの人はどこかでバランスを取っているわけですけど。
でも「今しかできない」をイイワケにした浪費には注意して、ほどほどにしておいた方がいいと思います。