日本はいよいよ「一億総下流社会」へ
平均年収443万円――これでは普通に生活できない国になってしまった。なぜ日本社会はこうなってしまったのか?
『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』は2022年11月発売ですが、売れ続けて重版7刷までいってるんですね。
「中流の暮らし」とか「普通の暮らし」に明確な定義はなく、意識や感覚の問題です。
「イメージする中流の暮らし」に必要な年収を聞いたアンケートでも、年収600万円以上が中央値になってはいますが、かなりばらつきが見られます。
かつての「一億総中流」も皆がそう思っていただけですから。
自分の親と同じ生活をするのは大変
自分にとっての「普通の暮らし」とは、自分の子ども時代の生活、つまり親が築いた家庭・年収が基準になると思います。
ほとんどの場合は結婚して子どもを育てて、なんなら持ち家を買ったような家庭です。
それを中流だとか普通だと考えると、そりゃ世帯年収600万円は最低ライン。
まぁ一人の年収が平均レベルの400万円だとしても、同じ年収の共働きであれば世帯年収800万円になるんですけど。
しかし自分の家庭が父親の年収が多かった場合は、それと同じ生活をするのは簡単ではありません。
社会保険料の比率は高くなっているし、子育てにかかるお金は昔と比べて増えていますからね。
「親より経済的に豊かになれない」と考える人が4割もいるのは、本人の努力だけの問題ではないですね。
中間層が崩壊すれば日本は沈没
続く記事では、中間層が崩壊し「一億総下流社会」なれば、日本は沈没するという話の展開になっています。
少子化が進み続けているという点では、予見通りに進んでいるということですし、今後も沈んでいくのでしょう。すぐに沈むのではなく、時間をかけてじわじわと。
今はまだだいじょうぶですが、治安の悪化が進みはじめたら、その中でどう生き延びていくかを迫られそうです。
海外脱出して生活するスキルもお金もないので、細々と生きるしかありませんが…