ポピュリズムレポート2025
イプソス株式会社が世界31か国を対象に行った「ポピュリズムに関する調査」の結果です。
OECD加盟国が38か国ですから、それに近い先進国が対象のようですね。
「ポピュリズムレポート」という名称はちょっと怖い感じがしました。
日本人は7割が「自国は衰退している」
「自国は衰退している」に同意するかしないかを聞いた質問では、日本人の70%が同意するという結果でした。
この数字だけみたら高いと感じますが、上には上がいるものでフランスとトルコは日本より高いし、英国とドイツも68%という高い数字です。
31か国平均が57%ですから、先進国の国民の大半は「自国は衰退している」と感じているという現実。
ダイナミックに進歩している感覚は得られなくなっているし、日本のみならず先進国では出生率が低下もあり、これは先進国病みたいなものですかねぇ…
「自国の社会は崩壊している」では日本はまだ低い
一方、日本人で「自国の社会は崩壊している」に同意する人の割合は53%で、これは31か国中では低い方になっています。
ただし2016年の調査と比較して、「自国は衰退している」も「自国の社会は崩壊している」もかなり上昇しているので、ポピュリズムへと流れる危険性をはらんていると。
「既存の政党や政治家は、私のような人間を気にかけていない」も2016年から大きく増えていますし。
私の感覚では、既存の政党や政治家が私のような人間を気にかけていないのは今に始まった話ではなくずっと気にかけていない、ですけれど。
ポーランドが低い理由は何だろう?
この調査の3つの質問において、ポーランドは比較的低い数字が出ています。
ウクライナと国境を接していて難民の流入などで大変なイメージがあるポーランドですが、低い理由が気になります。
単なる国民性とか歴史的な経緯があるからなのかわかりませんが、参考にできる点があるのかもしれませんね。